BEAUTIFUL LOSERS

2012年11月11日
*by: | *cat: すきなこと

BEAUTIFUL LOSERS

闘病中の2008年の秋にボクとおかあちゃんはむすこをボクの実家に預けてある映画を見に行きました。

BEAUTIFUL LOSERS

直訳すると美しき敗者たち。
社会的にはみだし者のアーティスト達のストリート・カルチャー・ドキュメンタリー。
自分達のやりたい事を追求してやがて活躍する模様が描かれています。
ボクとおかあちゃんは出演しているアーティスト達がすごく好きで楽しみにしていた映画でした。

Mark Gonzales/マーク・ゴンザレス、Geoff McFetridge/ジェフ・マクフェトリッジ、BARRY McGEE/バリー・マギー…

ストリートカルチャーに関しておかあちゃんはかなり精通していてボクはいろいろ教えてもらっていました。

この映画にMARGARET KILGALLEN/マーガレット・キルガレンという女性アーティストが登場します。
彼女はサンフランシスコを拠点に、サーフ、スケート・コミュニティでアート活動をしていました。
TOMMY GUERRERO/トミー・ゲレロのアルバムのアートワークも手がけていて
何とも言えない優しい色合いとタッチが印象的でおかあちゃんの好きなアーティストでした。

実はこの映画が上映された時にはマーガレットは既に亡くなっていました。

おかあちゃんと同じガン。

しかも妊娠中のガン。お医者さんに自分の病気のために子供を諦めるように
言われたものの産む事を選んだそうです。出産2週間後に亡くなりました。

その事実をこの映画で知りました。

マーガレット・キルガレンと自分を重ね合わせたおかあちゃん。
彼女とは違い自分がむすこを産んで生活できていることを感謝していました。

自分の命と引き換えに出産したマーガレット。

マーガレット・キルガレンの旦那さんBARRY McGEE/バリー・マギー
シングルファーザーとして娘さんを育てています。

ボクたちにとって彼らの結果はショックだったけど同じような事で
自分たちの好きなアーティストも闘っていたんだと思うと同時に勇気も湧いてきました。

その後何度も見返しているBEAUTIFUL LOSERSのDVDとマーガレット・キルガレンの画集は
いつかむすこに授けようと思っています。

2012年11月11日(日) ハイブリッドとうちゃん

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