むすこのやきもち

2013年6月24日
*by: | *cat: 結婚

空がキレイな日の公園にて

一緒に暮らし始めてからの数ヶ月は、
むすこのやきもちがひどかった。

突然現れた女におとうちゃんをとられた…
という気になるのかと思いきや、むすこのやきもちは逆。

私と遊んでいる時におとうちゃんが来ると、
「おとうちゃんあっちいって!」と追い払う。
私とおとうちゃんが並んで座っていると、間に割り込んでくる。

最初は3人でベッドで寝ていたのに、
「おとうちゃんはしたでねて」と
床にひいた布団に追いやられる可哀想なおとうちゃん。

むすこがあまりにも私にべったりなので、
おとうちゃんではなくむすこに惚れて結婚するのではないかと
当時はよく言われました。

きっと彼は、おかあちゃんが亡くなって以来
どこかで母親を求めていたのだと思います。
やっと現れた自分の母親を独り占めしたくて、
おとうちゃんにも渡したくない。そんな風に見えました。

最近はそんなことはなくなり、
一緒にいる時間が短い分、
何かというとおとうちゃんを指名するようになりました。
トイレでおしりを拭くのとか、歯みがきの仕上げとか。

もうすっかり”おかあさん”になった私ですが、
最初の頃、まだ”むすこ”じゃなかった彼のこともよく覚えています。
すっと懐に飛び込んできてくれた彼はものすごく可愛くて、嬉しかった。

おとうちゃんと初めて電話した時、途中でむすこと話したけれど
何を言っているのかよくわからなかった。
いつもならおとうちゃんが電話している間は一人で遊んでいるむすこが、
その時は「しゃべる、かわって」としつこかったと後で聞いた。
子供の勘で、何か感じとったのだろうか。

初めて会った日、
おとうちゃんの車の後ろで2人して寝てしまった。
会わない日はおとうちゃんと3人でスカイプで話した。
初めて2人だけで遊んだ時、公園でおしっこ漏らしてちょっと焦った。
初めて家に泊まった日、
寝付きの悪いむすこの背中を何十分もトントンし続けた。

今はすっかりおにいちゃんになって、
妹の世話や家事の手伝いをしてくれるむすこ。
たまに昔のことを思い出すと、
たった2年で随分頼もしくなったなぁとしみじみ思います。

あの頃のまるくて舌足らずで幼い感じ、
いつになっても忘れずにいたいです。

2013年6月24日(月) おかあさん

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