二番目にたいへんだったこと

2013年12月19日
*by: | *cat: 結婚

台所に立つおとうちゃん

以前に結婚して「一番たいへんだったこと」を書きましたが、
今回は、二番目にたいへんだったこと。

それは、家事です。

18歳で実家を出たにも関わらず、
私の家事スキルは25歳になっても
そのへんの高校生と変わらないレベルでした。

夜中まで仕事をして、早く帰れば遊びに行って、
連休には旅行に行く。
そんな生活だったので、家にいることが殆どありませんでした。

皆で囲む鍋以外に料理をするのは年に数回。
洗濯は人並みにしていたはずだけど
記憶にない程最小限の力しかかけていない。
アジアや南米で貧乏旅行ばかりしていたので、
掃除が行き届いていなくてもさほど気にならない。

整理整頓が趣味だといっても過言ではないくらい
きちんと家事をしたいおとうちゃんが、
よく私と一緒に住む気になったなぁと思います。

最初は、お互いカルチャーショックの連続でした。

洗い物をかごに置いて乾かすのではなく
全てふきんで拭いて棚にしまわないと気が済まないおとうちゃん。

「こうするとしわにならへんから」と言って、
全ての洗濯物を(むすこのTシャツですら)
一度畳んでから干しているのを見た時の衝撃は忘れられません。

正直なところ、
大量の洗濯物を干し終えた瞬間とか
洗い終えた食器がきれいに並んだ光景とか、
そういう類いのことに私は何の喜びも見出せませんでした。

少しずつ気の持ちようも変わってきて、
今は洗濯をしてから屋上に上がって空を見るとか、
好きな食器を棚に並べるとか、
そういうところに喜びを感じながら家事をしている毎日です。

むすこが保育所でもらってきた
『せんたくかあちゃん』という絵本のように、
家事そのものを愛せると素敵なのになぁと思いつつ…。

唯一料理だけは、
だんだん色んなものをうまく作れるようになるのも
「おいしい」と言ってもらえるのも嬉しくて、楽しんでやっています。

おかあちゃんは料理、裁縫、掃除など、なんでも上手だったそうです。
ミシンや布地、糸、お鍋、ミキサー、食材のラベル…
私がおかあちゃんが遺してくれたものにどれだけ助けられているか。
これを一から自分で揃えることを想像すると、ぞっとします。
人に話すと笑われますが、本当にありがたいです。

嫌になる程衝突しながらも
なんとか歩み寄ることができ、
なんとなく生活がスムーズに回るようになりました。

おとうちゃんは家事も子供の世話も何でも自然にしてくれるし、
むすこも随分手伝ってくれるようになって大助かりです。

ごはんを作る。
家や着るものをきれいにする。
どれも、自分たちが生きるために必要なこと。
さぼらず無理せず、頑張ろうと思います。

2013年12月19日(木) おかあさん

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