二度目の出産

2014年8月5日
*by: | *cat: 子供たち

ちょっかいを出す長女

長女がまだ寝返りもできない時に、妊娠が発覚しました。

いつでも来いと思ってはいたものの、
こんなにすぐ来るとは予想もしていなかったので、
私もおとうちゃんもびっくり。

結婚式からまだ1年も経っていないのに、もう2人目?!というか、3人目。
2人共せっかちだということはよくわかっていたつもりでしたが、
こんなとこまで?!と思わず自分たちで突っ込んだり。

嬉しいやら焦るやら驚くやらで、
なんだかもう笑うしかありませんでした。

妊娠がわかった瞬間、頭をよぎったのは
劇団四季「ライオンキング」のチケットのことでした。
公演日は、出産予定日の2週間前。

いつ産まれるか。

自然分娩の場合、
妊婦本人はもちろん、お医者さんも助産師さんも
この問いに答えることはできません。

長女が予定日の3週間前に突然産まれたので、
公演当日を迎えるまでは気が気ではありませんでした。

他にもイベント盛りだくさんの臨月だったので、
推定体重は既に3000gを超えていたにも関わらず
毎日「もうちょっと待ってや」とおなかに言い聞かせる日々。

勝手なもので、予定が全部終わると
「重いし暑い……早よ出てきてくれ〜」と思ってしまうのでした。

ところが、待って待ってと言いすぎたせいか、
予定日が近づいても出てくる気配がありません。

陣痛らしい痛みがあったかと思えば数十分でおさまったり、
これは間違いない!ということで入院したのに、
やっぱりおさまって退院したり……。

助産師さんも
「どうしようか〜、明日には産まれそうな感じはするんやけどなぁ。
 まぁいても暇やし退院しとく?」
と困ってはりました。

ちょうどその頃、
陣痛を進めるホルモンを出すのは胎児自身の役目だと、何かで読みました。
きっと子どもが生まれもった性格も関係あるんだと思います。

お産の時、赤ちゃんは母親よりも痛い苦しい思いをするそうです。
微妙な母親の体調とか、
周りの状況とか月の満ち欠けとか色々な要素が合わさって、
一番いいタイミングを見計らって、命がけで出てくる赤ちゃん。

次女が外界に出る決意をしたのは、予定日の3日後でした。

早朝に陣痛を感じて再入院してからも相変わらずやる気のない感じで、
昼過ぎに「これは今日中に産まれるかどうか…」
と助産師さんに言われる始末。

なんてのんびり屋さんなんだーとびっくりしていたら、
そこから突然痛みが強くなってきて
16時過ぎにはすぽんと出てきたおちびちゃん。

お産が本格化してからは本当にあっという間で、
「教科書に載せたいくらい、模範的なお産でした!」
と助産師さんにほめてもらいました。
よくがんばった。

出産後も病室に戻ればむすめにご飯を食べさせたり
暴れるむすこを叱ったりとすっかり日常の慌ただしさが戻ってきて、
私が初めて赤ん坊を抱いたのは夜になってからでした。

家族が増えたという実感や感動よりも先に、
これは退院したら大変だということがよくわかりました。

上2人があれやこれやとまとわりついてくるので、
赤ん坊はふぎゃふぎゃ泣いていても後回し。

きっとすごく適当に育てられるんやろなぁと
産まれたその日に思ってしまって、そのまま今日まで至ります。
末っ子はたいへんです。

むすこは二度目の出産も、頑張って立ち会ってくれました。
分娩室に移ってからも、
分娩台に一緒に乗って色々話しかけてくるむすこのおかげで
随分気持ちが落ち着きました。

もちろん途中で飽きて「かえりたい〜」と言ったり
院内を1人で走り回ったりしていたけど、
いよいよ出てくるという時には
病室で待機していたおばあちゃんとむすめを一人で呼びに行ってくれました。

「ひとりじゃいけへん……」とごねていたむすこが意を決して走り出す足音と
おとうちゃんの「泣きながら行ったわ」という言葉を聞いて、
こっちまで涙が出そうになりました。

産み落とした瞬間も、不思議なもので
気になるのは赤ん坊よりもむすこのこと。
ぽかんとした顔で生まれたての妹を見つめるむすこばっかり見ていました。

出産後、胎盤の塊を見せてもらったむすこは「お肉や!」と一言。
子供は血とかあんまり怖くないんやなぁ。

ちなみにむすめは、産まれる瞬間は爆睡でした。
1歳のちいちゃいお姉ちゃんは、妹に興味津々です。
頭をなでたかと思ったら、
顔をペチペチたたいたり、指を口に突っ込んだり。

そんなこんなで、あっという間にきょうだいが3人になりました。

自分に弟と妹がいるので、
子供たちが3人兄妹で育っていくことが嬉しいです。
更ににぎやかになって、5人と1匹、毎日おもしろおかしく生活しています。

2014年8月5日(火) おかあさん

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