40歳の目標

2015年1月13日
*by: | *cat: すきなこと

新しい年になりました。

2014年の目標「脱・妊婦」はまさかの未達成に終わってしまったのですが、
ふと思い立って12年後の目標を決めました。

40歳で、ボリビアのウユニ塩湖に行くこと。おとうちゃんと2人で。

広大で平らな塩原が冠水すると
水面に青空が鮮やかにうつりこみ、「天空の鏡」とも称されるウユニ塩湖。
死ぬまでに行きたい場所の1つです。

その時おとうちゃんは50歳。
そっから毎年、2人でどっか行けたらいいなぁ。

むすこ18歳。大学受験の年かもしれない。
一番下はまだ小学生。
子供たちだけで2週間くらい生活してもらうためには、
かなり入念な仕込みと刷り込みが必要です。

ごはん作って、洗濯して、ゴミ捨てや買い物も、
自分たちでやってくれるかなぁ。
じいちゃんばあちゃんが元気でいて、ちょっと気にかけてくれるといいなぁ。
まだ想像もつきませんが、
今からちょっとずつ貯金と下準備を始めようと意気込んでいます。

もともと旅が好きで行きたいところは山のようにあるのですが、
この目標を定めたきっかけは、
友人たちとのクリスマスパーティーで
「物欲」について盛り上がったことでした。

物欲について熱く語るおとうちゃんや皆を見て、
自分はやっぱり物欲があまり強くないんだと気づいたのです。

物欲のかたまりのようなおとうちゃんと結婚して、
その差が際立っているなぁと。

つい先日も、家族で広大なアウトレットに行きました。
服やオモチャが積み上がっていくベビーカーを押しながら
私だけが何も買わずに帰路につきました。

物欲が弱いからといってモノに興味がないわけではなく、
持っているものへの愛着は多分強いです。
毎日それを身につけたり目にしたりするだけで
頬がゆるむものに囲まれているから、
それだけでもなんだか幸せな人生だと思います。

じゃあなぜ物欲が弱いのか?
その理由はすぐにわかりました。

私にとって一番きれいで魅力的で欲しくてたまらないものは、
どこかのビーチで見た夕陽だったり、風のように流れていく草原の緑だったり、
あるいは、朝を迎える街の輝き、子どもたちのかわいい歌や笑顔……
絶対に、手の内にはおさめられないものばかり。

何かを所有したいという欲は、
そういうものに出会う度に薄れていった。
素晴らしいと思うモノもたくさんあるけれど、
手元に置きたいというよりは
それらがどこかに存在しているだけで満足してしまう。

生活に必要なモノはいいものを選びたいし、
作り手を応援するために購入することは大切にしたいけれど、
所有すること自体に喜びを感じるモノは本当に一握りなのだと思います。

これまでを振り返っても
独身の頃は仕事と旅と山や川で遊ぶのに忙しくて
お買い物に行く時間がなかったし、
学生の頃はそれなりに街へ出かけてバーゲンに参戦したりもしたけど、
その時から60万円の借金をして南米に行くような人間だったので
モノにかけるお金は惜しかった。

そういえば昔恋人に
「かたちに残らないものにお金をかける意味がわからない」
と言われて衝撃を受けたのを今でも覚えています。

でも、結婚して物欲のとっても強いおとうちゃんと暮らして
価値観も少し変わってきたように思います。

子どもが生まれて外に出る機会を失ったけれど、
その穴を精魂込めてつくられたモノを手にする喜びが少し埋めてくれるような。
おとうちゃんにはよくケチ呼ばわりされますが。
(節約家の母に育てられたので、安いものも大好きです。)

しばらくは身近な景色やモノを目一杯楽しんで、
子どもたちが大きくなったらまた色んなところに出かけたい。
40歳を一つの節目にできればと思っています。

10年以上先のことなんて今まで考えたことがないけど、
12年後へのこの決意は大切に育てていきたいです。

一人で行くのはなんだか家族に申し訳なくて気がひけるし、
その頃までおとうちゃんと仲良くいられますように。

2015年1月13日(火) おかあさん

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