3度目の妊娠

2015年5月1日
*by: | *cat: 出産

慣れというのはこわいものです。

もともとそういう性格なので、初産の時から適当な妊婦生活でした。
それが3回目ともなれば、
自分だけでなく周りも妊婦扱いしなくなってくるし
思い返せば随分無理をしてきたのだと思います。

今妊娠何ヶ月なのかもよくわからぬまま、
仕事に行って、保育所に行って、
子どもたちを抱っこしたり追いかけたりする毎日。

1歳児に容赦なく蹴られたり乗られたりするおなか。
未だにおなかの上で寝ようとするはなぺちゃくん。

妊婦健診を勝手に延期して怒られ、
母子手帳を早く取りに行きなさいと怒られ、
全部「まぁ大丈夫!」とタカをくくってここまで来たわけです。

その反動か、9ヶ月目からが辛いのなんの。

なめてました、妊娠。

腰やらお腹やら、あちこち痛くて何をするにも辛いのです。
歩くと痛い。笑っても痛い。くしゃみしても痛い。寝返りも痛い。

10時間しっかり寝ても、日中失神する程の眠気におそわれたり、
かと思えば21時に布団に入っても朝方まで眠れなかったり。

初産の時、出産前日まで元気に出社して仕事していたのが
今となっては信じられない……。

妊娠のたいへんさを初めて知った28歳の春です。
もうネットスーパー無しには生きられません。

助産師さんの

「初産の時25歳でしょ?25歳と今の身体は全然ちゃうからね。
 それにこれだけお子さんがいたら、
 負担がかかるの当たり前やから。初産の時と同じわけにはいかんよ!」

という言葉をきいて、
今まで周りからはさんざん言われてきたけど、
早く産んでおいてよかった、と初めて自分でも思いました。

それでも、これだけ母体が苦しんでいても
妊婦健診ではお医者さんも助産師さんも口をそろえて
「順調です」と太鼓判を押してくれます。

もう2500gを超えた赤ん坊はすくすく育っていて、
羊水もたっぷりあるし、子宮の状態もばっちりやし、
なーんの問題もないと。

こっちは「切迫早産やったらどうしよう……」と
心配でちょっと緊張しているのに
毎回軽く流される、私の「おなかがよく張って痛い」という主張。

「妊娠線も全然出てないし、
 まだまだ赤ちゃん大きくなれるね〜いい子宮だね〜」

とにこやかに言われた時は
嬉しいやら恐ろしいやらで笑うしかなかった。

切迫早産で絶対安静になった友だちもたくさん知っているし、
とある作家さんの妊娠・出産にまつわるエッセイを読んでいると
それはもうたいへんそうで、むしろ私の100倍くらいたいへんそうで、
やっぱり私、妊娠・出産に向いてるのかもしれない
とのんきに思うのでした。

心配症のおとうちゃんと
イベントや仕事をどうしてもあきらめたくない私は、
この妊娠中も何度も衝突しました。
怒ったり泣いたりあきれたりしながら、
一緒になんとかここまで生活をまわしてきた。

つわりの時から今までずっと
毎日のように朝も夕方も保育所に一緒に行き、
料理以外の家事を殆どしてくれてありがとう。

私にべったりだった末っ子も、
いつの間にかすっかりおとうちゃんっ子になりました。

妊娠も出産も本当に人それぞれ。
それなりに色々ありながらも、
皆に支えられてここまで順調に来れたことに感謝です。

たぶん、人生最後の出産。
がんばろう。

むすこやむすめたちは立ち会ってくれるかな。
賑やかすぎて全員は無理かもなぁ。

ここまでの9ヶ月間、胎教はおろか、
話しかけてやることも殆どできてなかった。
産休に入ったので、
後少しのおなかの赤ちゃんとの時間を楽しもうと思います。

産まれたらきっと、もっとたいへん!

2015年5月1日(金) おかあさん

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